スキンケアはシンプルが最強だったと実感した体験談
私は長年、スキンケアジプシーでした。美白、保湿、エイジングケア、毛穴ケア、敏感肌向け……世の中にあるあらゆるスキンケアアイテムを試し、「これなら！」と思っても数週間後には肌荒れを繰り返す日々。
化粧水、美容液、乳液、クリーム、シートマスク、アイクリーム……毎晩7?8ステップのルーティンをこなすのが当たり前だと思っていた私が、ある日すべてをやめて“シンプルケア”に切り替えたことで、劇的に肌が変わった体験をお話しします。
肌トラブルの原因は「やりすぎ」だった？
20代後半に入ってから、私は特に肌荒れに悩まされるようになりました。頬やあごにできる大人ニキビ、乾燥と皮脂が混在するインナードライ肌、そしてどれだけ高級なスキンケアを使っても改善されない状態。
皮膚科に行っても「洗顔のしすぎでは？」「スキンケアは最小限で十分」と言われるばかりでした。けれど、「肌にいい成分を入れてあげなきゃ」という思い込みから、どうしても多ステップケアをやめられなかったんです。
でもある日、あるYouTuberが言っていた言葉が心に刺さりました。
「肌に必要なのは“休息”と“保湿”だけ。余計なことはしない方が肌は自ら整おうとする」
それを聞いて、「一度、全部やめてみよう」と決意しました。
私が実践した「超シンプルスキンケアルーチン」
シンプルスキンケアといっても、最初は正直不安でした。だけど、結果的には今までで一番肌が落ち着いたんです。
私が実践した内容は、以下のとおりです。
朝：水洗顔のみ → ワセリンを薄く塗る
夜：クレンジングバーム（メイク時のみ）→ 低刺激洗顔料 → ワセリンのみ
え、それだけ？と思うかもしれません。でも、本当にこれだけ。化粧水も乳液も美容液も使いませんでした。
使ったワセリンは、薬局で売っているシンプルな「白色ワセリン」。それを手のひらで温めてから、うすーく顔全体にのばすだけ。
変化が出たのは1週間後から
最初の3日くらいは、正直「大丈夫かな？乾燥しないかな？」と不安がありました。でも、思ったほど乾燥せず、むしろ肌がベタつくことも減ってきたんです。
そして1週間後、明らかに肌の調子が良くなってきました。
赤みが引いて肌の色ムラがなくなってきた
毎月悩んでいたあごニキビができなくなった
毛穴がキュッと引き締まり、つるんとした肌触りに
自分の肌が「がんばりすぎなくていい」と感じたのか、見違えるように健康になっていきました。
シンプルケアを続けた3ヶ月後の肌
その後、3ヶ月間このルーチンを続けた結果、私の肌は以下のように変化しました。
ファンデーションなしでも外出できるようになった
化粧ノリが格段によくなった
肌トーンが均一になり、透明感がアップ
慢性的だったかゆみや湿疹が出なくなった
なにより嬉しかったのは、毎朝・毎晩のスキンケアにかかる時間とお金が大幅に減ったことです。以前は1ヶ月に1万円以上かけていたスキンケア費用が、今では数百円で済んでいます。
なぜシンプルケアが効くのか？
これは皮膚科の先生にも言われたのですが、肌には本来、自らを修復し、保護する力が備わっているそうです。そこに過剰なスキンケアをすると、逆にその力を妨げてしまうこともあるとのこと。
また、肌に何層も化粧品を重ねることで、成分同士がぶつかり合い、逆に刺激になってしまうこともあります。特に敏感肌の人には、この影響が顕著に出るとか。
私の場合はまさにこれでした。「良かれと思ってやっていたこと」が、肌にとってはストレスだったんですね。
シンプルスキンケアを始めたい人へのアドバイス
もちろん、すべての人に「ワセリンだけがいい」とは言いません。でも、「最近肌の調子が悪い」「スキンケアに疲れてきた」という方は、一度立ち止まって見直してみるのも大事だと思います。
始めるにあたってのポイントをいくつか挙げておきます：
洗顔は優しく、最低限の回数に
スキンケアは「保湿」だけに絞ってみる
肌断食をする場合は、週末など休めるときに
肌の声に耳を傾けて、少しずつ変化を見る
シンプルにすると、肌の声がクリアに聞こえるようになります。「今日は少し乾燥しているな」と感じたらワセリンを厚めに塗る。「今日は調子がいいな」と思えば、何もしない。そんな柔軟なケアができるようになりました。
まとめ：肌は“手をかけすぎない”と美しくなる
スキンケア＝手間ひまをかけること、と思い込んでいた私にとって、シンプルケアは衝撃的な気づきの連続でした。
でも実際に自分の肌で試して、実感しました。「スキンケアはシンプルが最強」。それは決して怠けているわけではなく、「本来の肌の力を引き出す」ための方法だったのです。
もしあなたが今、肌トラブルに悩んでいるなら、ぜひ一度“引き算のスキンケア”を試してみてください。きっと、肌が自ら整っていく力に驚くはずです。