火災保険の適用範囲とは
火災保険は、不動産の火災や事故によって生じる損害を補償するための保険ですが、実際には火災以外の災害による損害もカバーすることができます。
例えば、地震や台風による被害も保険で修理や補償することができます。
しかし、火災保険のしくみはやや複雑であり、理解するのが難しいかもしれません。
そのため、火災保険の基本的な概念について、具体的に詳しく解説いたします。
火災保険はマンションや一戸建ての購入時には必要ですか？
法律的な義務はありませんが、実質的には火災保険は必須と言える保険です。
なぜなら、住宅ローンを組む際に、ほとんどの銀行が火災保険の加入を要求しているからです。
もし火災保険に加入していない状態で火災が発生し、多額の修繕費用がかかる場合、自己負担で数億円以上の費用を支払わなければなりません。
日本は自然災害が多い国であり、火災保険に加入しないことは非常に高いリスクを伴います。
参考ページ：火災保険の基礎的知識｜住宅ローンを利用の場合利用期間以上が必要
火災保険の適用範囲とは
通常の火災保険は、不動産の建物に対する損害を補償する契約です。
ただし、家財なども保険で補償するための特約を追加することができます。
建物とは、不動産の建築物の部分であり、門や塀、倉庫、車庫などを含むことが一般的です。
一方、家財とは、テレビ、冷蔵庫、家具、洋服などを指します。
建物は不動産に付属しており、動かすことができないものであり、家財は不動産の内部にあり、動かすことができるものと区別されます。
通常、火災保険の適用範囲は、主に建物の損害を補償します。
したがって、家財も補償対象に含めたい場合は、家財が含まれる火災保険を選ぶ必要があります。
ただし、火災保険による家財の補償は、災害による損害に限定されます。
引越し中の破損や子供のうっかり破損させた場合などは、通常補償されません。