今、我が家には2歳になったボストンテリアという種類の犬がいる。長女と長男が独立して夫婦だけになった家で、彼女はまるで3人目の子どものように愛されている。鼻ぺちゃで少しロンパリの顔は寝起きなどは本当にファニーフェイスでたまらなくかわいい。それなのに体は筋肉質で足が長く、動きは俊敏。この顔とからだのギャップがおもしろい。夫婦の話題の真ん中にいて、家の中を楽しくしてくれるカワイイ子なのだ。
彼女がうちに来る前にはパピヨンの男の子が12年一緒に暮らしていた。男の子、と言っても最後はよぼよぼのおじいさんになり、体は病気でやせ細り、夫の腕の中で眠るように天国に行ってしまった。彼のいた月日は、子どもたちの思春期から独立前まで。毎日泣いたり笑ったりのうるさい家族の中によくいてくれたと感謝している。子どもたちが大きくなるにつれ私もどんどん外へ出て行くようになり、彼をひとりぼっちで朝から夜まで留守番させた日も増えて行った。振り返れば可哀そうだったと思う。本当に長いあいだ付き合ってくれて心からありがとうと言いたい。
今の私は家で仕事をしながら、今の犬となるべく一緒にいようと思っている。二匹の犬たちはそれぞれ、我が家の全然違う歴史のページに存在し、私たちと同じ時を過ごしてくれている。今の犬がいなくなることを思うだけで涙が出そうになるが、短い寿命だからこそ、一緒に過す時間を充実させることが大事だと思っている。
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